パチスロと言わず、
スロットと言う方も居ますが、
パチスロも、スロットも、
日本では同じ意味です。
ただ、語源を考えた際には、
多少、意味合いが異なります。
日本のパチスロ(スロット)と、
海外のカジノで実践できる
スロットマシン。
どちらも、リールを回して、
出目を揃えることで、
ボーナスを獲得できるものです。
似て非なる、この2つには、
どのような違いが、あるのか？
海外のスロットマシンは勝っても商品と交換できない
そもそも、スロットマシンを、
日本に導入しようとした時に、現在の
「風俗営業等の規制及び
業務の適正化等に関する法律」(風営法)
により、認可されなかった為、
海外のスロットと、日本のパチスロ(スロット)の、
違いが生まれます。
海外のスロットマシンの
ゲームシステムは、
偶然性が高く、射幸心を
著しく刺激されるため、
日本のパチスロ(スロット)のように、
獲得したメダルを、
商品に交換するシステムが
認められなかったのです。
日本では法律的にNGの
ゲームシステムを、
改善して生まれたのが
日本のパチスロ(スロット)ですから、
日本のパチスロ(スロット)は、
獲得したメダルを
商品に変える事ができます。
一方、海外のスロットマシンは、
法律上、ゲームセンターの
メダルコーナーなど、
いわゆる、第五号営業の
お店でしか遊技できません。
もし、当時、
海外のスロットマシンを違法とせずに、
そのままの形で、
日本でも認可されていたとしたら、
現在のパチスロは、
存在していなかったかもしれません。
ストップボタンの存在
そのままのゲームシステムでは、
認められなかった海外のスロットマシンを、
認める形にした策が、
「ストップボタン」を付ける事です。
海外のスロットマシンは、
レバーを引いて、リールが回り始めたら、
勝手にリールが止まるので、
あとは、止まるのを待つだけ。
この点が、
「技術的介入に乏しい」とみなされ、
日本では法律違反なのです。
つまり、実践者が、
何も、手を加える事がない仕様なので、
商品と交換できる遊技として
認可されなかった理由のひとつです。
勝手に、リールが止まるものを、
自分で、意図的に、止める仕様なら、
認可してもらえると考えられ、
その結果、導入されたのが、
ストップボタンなのです。
積み立て式の大当たり
日本では、
海外仕様のスロットマシンは、
遊技できませんが、
海外のカジノであれば、
スロットマシンの
シンプルなゲームシステムが、
老若男女、気軽に楽しめる為、大人気です。
海外のスロットマシンの当たり方は、
大きく分けて2つです。
1つは、日本のパチスロ(スロット)と同様、
図柄が揃って、台から払い出される形。
もう1つは、日本のパチスロ(スロット)には無い、
「プログレッシブ・ジャックポット」です。
簡単に言うと、
「積み立て式の大当たり」です。
実践者が、遊技していた資金を、
少しずつ貯めていって、
あるきっかけで当選すると、
これまでに貯まったお金が、
一気に払い出される仕組みです。
プログレッシブ・ジャックポットは、
資金の集め方で、払い出し金額が異なります。
それぞれ、台単一のもの、
同じ店の、同一機種間で集めたもの、
他店舗も含めた
同一機種で集めたもの、
規模が大きくなれば、なるほど、
金額も増える仕組みです。
たまに、ニュースで、
「カジノのスロットマシンで、
数億円単位の当たりが出た」
と報道されますが、これは、
プログレッシブ・ジャックポット
での当選というわけです。
一列に倍がけ
日本のパチスロ(スロット)の、3枚がけは、
少し、形骸化されてきていますが、
海外のスロットマシンは、
本当の意味で、一列ずつに賭けないと、
当たりません。
近年のスロットマシンは、
リールが、5つあるものもあり、
日本のスロットと同じように、
横に一列ずつと、斜めでふたつの、
計5ラインに加え、
V字、逆V字、波形と、
そのラインも、複雑化しています。
しかも、日本のスロットと違って、
ラインに対して、
倍がけが、できる機種もあります。
例えば、1ライン揃うと、
5枚払い出されるものが、
倍がけすると、
10枚払い出されるという仕組みです。
資金に、余裕がある人や、
より多く、勝ちたい人にとっては、
良いシステムです。
海外のスロットマシンの導入が、
日本では認められない事で、
日本独自のパチスロ(スロット)が生まれ、
進化していったように、
逆に、海外のスロットマシンも、
日々、進化しているのです。
日本でも、
カジノ設立の動きがありますが、
今後、実現した時に、
海外のスロットマシンと、
日本のパチスロ(スロット)が、
並び立って、
多くの人に遊技される事になったら、
なかなか面白いかもしれません。
