パチスロには、
検定というものがあります。
これは、パチスロの腕を競って、
何級とか、何段とか、
そういったものではなく、
そのパチスロ台が、
規定に沿ったものかどうかを
チェックしてもらう検定です。
もう少し、詳しく解説します。
パチスロ台が、世に出るまで
まずは、パチスロ台が世に出るまでの
大まかな流れを知っておきましょう。
新しい機種を開発したパチスロメーカーは、
国家公安委員会に委託された
保安通信協会(通称:保通協)に、
スペック試験の申請を出します。
提出された書類と、実際の試打を経て、
規定を満たしているかどうかが確認され、
合格となった機種のみが、
検定通過という事になります。
検定を通過した後に、
やっと、店舗での設置が認められますが、
実際に、店に設置された際に、
不正な基盤が取り付けられていないか、
所轄の警察が来店し、
現場で、最終確認をします。
その上で、初めて、世に出回るのです。
検定を通過したという事は、
「この機種は遊戯可能」という
お墨付きを得た事を意味しますが、
各都道府県公安委員会によって
独自のルールも定められているので、
「○○県には設置可能なのに、
△△県では設置できない」
という事も、ありえるのです。
検定の費用
平成25年4月1日に
改定されたものによると、
保通協に申請する型式試験には、
162万円以上の手数料がかかります。
これは、1回の試験で、支払う金額で、
規定にそぐわない場合は再試験
になります。
メーカーによっては、
同型機種の、スペック違いを
いくつも同時に申請して、
規定のギリギリを攻めていく
方法を取るところもあるようです。
店舗で、実践できている台は、
その検定試験で、少なくとも、
百万円以上はかかっているのです。
検定にパスしたら、いつまで実践できるの?
各公安委員会の検査もパスして、
店舗に、設置が認められたパチスロ台は
「各公安委員会が許可した日より3年間」
の、使用が認められます。
壊れた場合の部品交換や、
設置場所の移動も認められている、
正規の使用期間です。
3年間を過ぎても、
その台を使いたい場合は、
各都道府県公安委員会に
「認定申請」をして、
認定を受けた場合のみ、
さらに3年間の使用が認められます。
ただし、認定の申請をした時点で
台の売買などは出来なくなります。
毎年、新機種がどんどん出てくる上に、
認定を申請する手間もかかるので、
わざわざ、認定を申請する機種は、
その店舗にとって、重要なものなので、
メイン機種とも言えます。
パチスロを実践していくと、
相性がよく、勝てる台とか、
演出が面白いなど、
お気に入りの機種が出てくるものです。
ですが、パチスロの台は
最長で6年間という使用期限が決められていて、
いくらお気に入りの機種であっても、
いつかは、実践できなくなる運命なのです。
愛着のある機種は、
実践できなくなるまで、
遊び尽くしたいものです。