パチスロの実践において、
65,536分の1を引いた!
と、大騒ぎする方も多いです。
プレミア演出が出て、
奇跡的な確率を引けた事に、
興奮を隠し切れない様子。
それは良いとして、
なぜ、そんな半端な確率なのか?
と、不思議に思った方も多いでしょう。
実は、この数字には、
ちゃんとした理由があって、
半端な確率になってしまうのは、
避けて通れないのです。
65,536という数字が、何を意味し、
なぜ、その確率なのか?
詳しく、解説します。
2の16乗という抽選方式
私たちの日常生活では、
十進法というものが使われており、
10の単位で、桁が1つ上がりますが、
コンピューターの世界では、
0と1という、2つの信号を使った
ニ進法というものが使われており、
パチンコ、パチスロでは、
2の16乗(65,536通り)の中から1つを選んで、
それが、当たりなのか、ハズレなのか、
それが、どういう演出によるものなのかを
毎回、抽選する方式を採用しているのです。
例えば、パチスロで、天国モードが、
32ゲーム、128ゲーム、256ゲームといった
中途半端な数字になっているのも、
この2進法で、計算されているからです。
ちなみに、
計算していただければ分かりますが、
2の5乗が32
2の6乗が64
2の7乗が128
2の8乗が256
2の9乗が512
2の10乗が1,024
2の11乗が2,048
2の12乗が4,096
2の13乗が8,192
2の14乗が16,384
2の15乗が32,768
2の16乗が65,536
これらの数字、
パチスロでは、馴染みのある数字ですよね。
プレミアフラグが、
1/8,192や、1/16,384や、
1/32,768や、1/65,536なのは、
このためです。
また、パチンコ、パチスロは、
毎ゲーム、そのうちの1個を
選んでいる抽選方式なのですが、
選んだ後は、毎回リセットし、
どこに、何があったか、
分からないようになります。
これを、毎ゲーム繰り返していくのが
パチンコ、パチスロの仕組みです。
65,536分の1の
プレミア演出を引いたということは、
65,536通りの中から、
最上級の選択肢を選んだという事。
ちなみに、
ミリオンゴッドにおける
GOD揃いは8,192分の1でしたが、
65,536個の箱があったとすれば、
そのうちの8つは、
GOD揃いというイメージなのです。
いかに、大変な確率かが、
お分かりいただける事でしょう。
ちなみに、確率について、
面白い書籍があります。
・雷に打たれる確率は1年間に851万3500分の1
・巨大隕石で死ぬ確率は3万2400分の1
・1%の確率のガチャ100回はずれは36.6%
・ドリームジャンボ宝くじ1等は1000万分の1
・ロト6で1等の確率は600万分の1
・競馬の3連単的中率は3360分の1
などなど・・・
ご興味のある方はぜひ。
65,536以上もいけるんじゃないの?
65,536分の1の確率が、
いかにすごいか、また、その仕組みが分かったところで
もう1つ疑問があるはずです。
別に、65,536分の1じゃなくても、
その2倍、4倍でも、良いのでは?という事です。
そう思うのは当然ですが、
この点には、パチンコ、パチスロに関する
法律が大きく絡んでいます。
パチンコ、パチスロの
当たり、ハズレや、演出をコントロールしている
ロムというものがあります。
このロムの総容量が16KB未満など、
様々な規制があるのです。
この令和の時代に、
キロバイトで収められるものは、
正直、あまり無いのですが・・・。
そんな規制内で、パチンコ、パチスロの
心臓部を支えないといけないわけです。
2の17乗、18乗となれば、
それだけロムの容量も必要になります。
そのため、現時点では、
2の16乗を限界としており、
65,536という数字が出てくるのです。
今後増える可能性はある?
そもそも、この数字は、
ロムの総容量が、規制で決まっているため、
65,536という数字になっているだけ。
もし、増やすとすれば、
まずは法律の改正が必要となります。
総容量が、青天井になれば、
今まで以上に、難しい機種を作り出せますし、
より、多彩な演出のあるものを
生み出す事も、充分に可能です。
とはいえ、その確率が、
50万分の1、100万分の1レベルになると、
現実味も薄れてきます。
仮に、100万分の1を引いて、
大した恩恵が得られないのは嫌ですよね。
また、今(65,536分の1)より、
レアな演出を作ってほしいというニーズが
そこまで無いのも事実です。
制限の中で、いかに良い台を作るか?
そこで、しのぎを削ってきたとも言えます。
GOD揃いの8,192分の1も、
65,536という数字が
あってこそと言えます。
この視点で、パチスロを考えていくと、
どれだけ創意工夫がなされてきたかが分かり、
より、興味を抱くように
なるのではないでしょうか?