店舗に設置されているパチスロ台は、
必ず、形式試験と呼ばれる
試験を受けています。
これをパスすることで、
パチスロ台として、販売が可能。
つまり、
この試験に合格しない限り、
メーカーは、
その機種を販売出来ません。
形式試験を受けた機種で、
合格となった機種の割合を
適合率と言いますが、
形式試験と、適合率について、
もう少し詳しく解説します。
保通協での試験内容とは?
保安通信協会(通称:保通協)
というところで、
法に適合しているかどうかの
試験が実施されます。
ここで行われる試験内容は、
出玉試験と呼ばれるものです。
法律で、出玉率が決められており、
これをクリアしないと
適合とはなりません。
・シミュレーション試験
・実射試験1、実射試験2
毎回の遊戯で、
獲得できる最大枚数を調べる試験
などが用意されています。
細かくルールが決められている中、
それを、かいくぐるように、
メーカー側も、工夫を重ねています。
バカ正直に、規制にそうと、
面白みのある台が作れないので、
いかに、法の目をかいくぐるかが、
メーカーの腕の見せ所なのです。
なお、保通協での試験は、予約制なので、
早く販売したければ、他社よりも、
早く予約する必要もあります。
また、保通協は、
いわば、警察の天下り先なので、
お役所仕事のごとく、
仕事が遅いのも大きな特徴です。
適合率が安定しない?
新しい機種が完成したら、
保通協に審査をしてもらいますが、
適合率は、あまり安定していません。
例えば、2019年で見ると、
1月は、70件の試験が行われましたが、
わずか、9件しか適合とならず、
適合率は、12.9%。
その後も、低空飛行は変わらず、
5月以降は、20%台をキープしたものの、
前年、30%を超えていた時期と比較すると
かなり低い適合率です。
パチスロだけでなく、
パチンコも適合率は下がっていますが、
40%台は、なんとか維持しています。
実は、2018年6月から、
新規則機で審査を受けており、
それまで、50%を超えていた適合率が
軒並み10%〜20%台を行き来しているのです。
しかも、適合した機種は、
1年近く前から持ち込んで、
なんとかパスしたものがほとんど。
つまり、完成してすぐに、
保通協の検査をパスする機種は、
ほとんど無いのです。
適合率が低いのはなぜ?
パチスロの適合率が、
パチンコに比べて低いのは、
1,600ゲーム規制によるものです。
出玉規制を強化する目的で、
4時間での出玉率を
制限する事が決められています。
パチスロ台の試験は、
4時間で1,600ゲームという条件で行われ、
その条件下で、
クリアできるかが、焦点なのです。
これとは別に、1時間400ゲーム、
1日6,000ゲーム、3日17,500ゲームで、
実射試験が行われます。
今までも厳しかったのに、
さらに厳しくなったのは、
明らかに、4時間1,600ゲーム規制の問題です。
この4時間という時間は、
パチスロ実践者の平均的な遊戯時間
なんだそうです。
同一機種で、適合できそうなパターンを、
何パターンも持ち込む場合もあるなど、
メーカーは、試行錯誤を繰り返しています。
もし、全パターン適合しなかった場合は、
再度、試験が必要になりますので、
それだけ、追加のお金もかかります。
この試験をいかに通過するかは、
メーカーにとって、死活問題なのです。