パチスロ業界で、
大ヒットを飛ばし続けている、
巨大企業といえば、
ユニバーサルエンターテインメント
ですが、
実は、アルゼという会社名だった
時期があります。
ユニバーサルから、
アルゼに変わったのは1998年。
その経緯や、歴史を、
詳しく、解説します。
ミリオンゴッドが登場するまで
元々は、1969年12月に、
ジュークボックスのリース業を目的とし、
ユニバーサルリース株式会社という社名で、
産声をあげた会社です。
その後、1971年10月に、
株式会社ユニバーサルに社名変更。
その後、紆余曲折あり、1998年に、
アルゼ株式会社に社名変更。
この時、創業時からあった、
ユニバーサルの文字が、一旦、消えました。
アルゼに社名変更された時代、
花火や、大花火といった、
大ヒット機種を世に出していました。
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向かうところ敵なしだったアルゼですが、
時代が、そのリズムを狂わせました。
21世紀になると、
パチスロ業界は、爆裂機ブームとなり、
AT機が、主流になりました。
Aタイプの機種がメインだったアルゼは、
迷走してしまいます。
もちろん、アルゼも、
AT機を開発して、追随しましたが、
かなりの苦戦を強いられます。
また、ゴト師と言われる、
不正行為をして、出玉を獲得する輩に、
攻略されやすい機種を出してしまい、
リコールするハメになった機種も・・・。
コンチ4X(2001年販売)を
ヒットさせるまでの2〜3年、
かなり迷走してしまったのです。
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なお、この時代に、
押し順ナビという演出が登場し、
初心者でも、
AT機が楽しめる仕様になりました。
迷走し続けたアルゼの、
向かうところ敵なしだった勢いは、
どこへやら・・・。
そんな状況を、一変させたのが、
あの、初代ミリオンゴッド(2002年販売)です。
タレントとのタイアップ時代
2002年に登場した、
初代ミリオンゴッドは、
GOD図柄が揃った場合、
5,000枚獲得がほぼ確定という
とんでもない出玉性能を持ち、
空前の大ヒットとなり、
社会現象にもなりました。
それゆえ、規制の対象になってしまい、
ホールから姿を消す事に。
その後、アルゼは、
芸能人(タレント)との
タイアップ機種を多く出していきます。
安西ひろこ、榎本加奈子、
ガッツ石松、花田勝などなど、
これが2003年〜2004年頃です。
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台自体の評価も、それなりにありましたが、
迷走感は、ここにも若干ありました。
そして、5号機への転換時(2005年)に、
またしても、大失敗をします。
それは、設定を、
2段階しか用意しなかった事です。
設定1か、設定6かという、
極端な機種の開発でした。
しかも、設定6は、
そこまで甘いわけでもなかった為、
設定の2段階化は、
大失敗に終わります。
最盛期のアルゼや、
現在のユニバーサルエンターテインメントの、
すさまじい勢いからは、
考えられないことが、起きていたのです。
ついに取り戻した強み
21世紀に入って以降、
迷走を繰り返したアルゼですが、
ついに、復活の時を迎えます。
それが、2006年11月の、
サンダーVスペシャルの発売でした。
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アルゼのヒット作だったサンダーを、
5号機で、再現してみせたのです。
ここで、ようやく、
アルゼらしさが取り戻されます。
約2年後の、2009年には、
緑ドンや、初代バジリスクが、
登場します。
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そして、2009年11月、アルゼ株式会社は、
株式会社ユニバーサルエンターテインメントに、
社名変更を行い、
『ユニバーサル』の文字が、
11年ぶりに、戻ってきました。
逆に言うと、
アルゼの歴史は11年間です。
アルゼの歴史は、
その大半が、迷走期間でしたが、
現在のような躍進の為の、
準備期間だったとも言えます。
現在、ユニバーサルの機種が、
飛ぶ鳥を落とす勢いなのは、
みなさん、ご存知の通りです。
過去の名作や、現役人気機種を
自宅で楽しみたい方は、
下記サイトで実機を購入できます。
まとめ
アルゼの最大のウリは、
ノーマルタイプであり、
技術介入要素で楽しめる点でした。
AT機ブームが、
ノーマルタイプ全盛時代をぶっ壊し、
アルゼ時代の、11年間は、
色々なものを失ったと言えます。
しかし、その間にも、
バジリスクや、GODのような、
液晶が大きくリールが控えめな機種
が、多数出ています。
また、設定を2段階から、
徐々に、6段階に戻すなど、
原点回帰の部分も見られました。
数多くの失敗を繰り返したことで、
進むべき方向が、決まったのでしょうか。
2009年以降のユニバーサルの大躍進は、
アルゼ時代の失敗が功を奏し、
プラスの効果をもたらした形でしょう。