人気店では、
朝から、たくさんの人が来店して、
お目当ての台を確保しようとします。
ここで大事なのが、
入場順を決める、抽選です。
良い入場順を引ければ、
お目当ての台に座れます。
この抽選ですが、エリアによっては、
禁止しているところもあるので、
初めて行く店の場合、注意が必要です。
抽選が無かった時代
箱の中に手を入れて、
くじを引くような方法や、
現在、主流となった
WEB抽選システムを使った方法など、
じつに、様々な形で、
入場順が決められていますが、
抽選が無かった時代は、
並んだ順に入場というシンプルなものでした。
ですが、やり方だと、
深夜、もしくは前日の営業時間中から、
並び始める猛者も現れたため、
店舗の周りに多くの人が居続け、
夜中に大騒ぎをするなど、
近隣住民から苦情が出ることも多く、
それを管理するために、
従業員や、警備員を用意しておくことも
強いられていました。
当然ながら、並んだ順番に関して、
ケンカが起きることも、日常茶飯事。
開店時間になれば、
ずらっと並んだ実践者たちが、
入口が空いた途端、
お目当ての台を目指して、猛ダッシュ。
目星をつけていた台に、
タバコを置いて、
その場を離れてしまう人なども居て、
「自分の方が先だ」
「お前は居なかったじゃないか」
と、ここでも、ケンカが発生。
このような殺伐とした状況を
打破するために、
並び順での入場ではなく、
くじ引きで入場順を決める方法が
主流になっていったのです。
諸説ありますが、
『獣王』が登場した2000年くらいから、
抽選が始まったと言われています。
抽選方式で多いのはボタン式
少し前の、朝一の抽選では、
最初に、抽選番号を引くための列に並ぶ
という事がありました。
抽選方式で、最も多かったのが、
ボタン式と呼ばれるものです。
抽選機のボタンを押すと、
ランダムに番号が表示されるもので、
それで入場順が決まります。
列の、一番先頭に並んでいても、
悪い番号が出ることもあるので、
この場合のガッカリ感は否定できません。
この、ボタン式の抽選ですが、
早く並んでいた方が、
良い番号を得られやすい
というデータも、あったようです。
最初の100人を優遇し、
その後の人は、通常の抽選という事も
設定できたんだそうです。
他には、抽選箱から券を引く方式、
カードを引く方式などもありました。
ここで、良い番号を引けるかどうかで、
その日、1日の、立ち回りが決まるので、
かなり重要だったのです。
余談ですが、くじ運が悪い人向けに
開運マネークリップなども販売されています。
なかなか可愛いデザインですし、
さほど高くないので、
プレゼントにも良いかもしれません。
抽選ソフトの機能
全国で、700店舗ほどの
利用があったとされる抽選ソフト
『フォーチュン・ナンバーズ』
事前準備は、
当日の、おおよその来店人数を、
やや、多めに登録するだけ。
抽選結果の発行方法も、
ランダムに番号が出てきたり、
順番通りに出すこともできる他、
早くから並んでいる実践者を
少し優遇できるよう、最初の何人かには、
早い番号を用意できたり、
1桁の番号が、
全て発行されるようにしたりと、
抽選の確率をコントロールできたようです。
確率を、ある程度、調整できることで、
1番先頭に並んでいたのに、
最後尾近くに並んでしまう切なさを
少なくすることも可能でした。
他にも、早い番号が当たった時に、
効果音を鳴らしたり、
抽選用紙に店舗の情報を載せたり、
と、店舗にとって、ありがたい機能が
いろいろと、付いていました。
超人気店はモバイル抽選が主流
ボタン式の抽選方法は、
一度、店舗に並ばなくてはならず、
その後、抽選を受けてから再度並ぶので、
かなりの時間、拘束されてしまいます。
抽選機がいくつもあれば、
数百人並んでいても、
それほど時間はかかりませんが、
1台しか無ければ、抽選にも、
時間がかかって、うんざりします。
全国的にも有名な、超人気店などは、
イベント日に、1,000人以上並ぶ事もあり、
一旦、並んでもらって、
その後、抽選をしてもらうとしたら、
開店の1時間以上前から始めないと
間に合いませんでした。
そうならないために、
そのような人気店では、
LINEなどを利用して、
モバイル抽選が始まったのです。
モバイル抽選のやり方とは
少し古い方式では、
抽選に参加したい場合、開店前の8:00頃から、
店舗前に掲示されるQRコードを読み取って
抽選サイトへアクセスします。
その後、LINEで送られてくる、
当日のパスワードを入力すれば準備OK。
その後、決められた時間になって、
サイトを更新すると、
入場順が表示される仕組みです。
開店10分前に、指定された場所に集合し、
入場順にしたがって、再整列。
この方式の場合、
誤って、サイトを閉じてしまうと、
抽選が無効になってしまう事があるので、
その点は、注意が必要でした。
この後、抽選方式は、どんどん進化し、
ここ最近では、顔認証付きの抽選など、
一度も、店舗に行く事無く、
入場順が決まるような方式を取っている
店舗もあるくらいです。
顔認証付きの抽選であれば、
不正もしづらいという事もありますし、
店舗に行かなくても、
抽選が受けられるのは、
なかなか好評のようです。
抽選禁止のところは早く並んだ順
パチンコ、パチスロ店を、
管理しているのは、所轄の警察署です。
所轄の警察署という事で、
都道府県や、一部のエリアによっては、
抽選を禁止しているケースも存在します。
その理由は、
「抽選が射幸心を煽る」というもの。
そのようなエリアの場合は、
今でも、並んだ順に入場です。
また、駐輪場や、駐車場に、細かく分けられた
ボックスタイプのエリアがあって、
ここに、並んでいく店舗もありますが、
何時間も前から、抽選のために、立ち続けるのは、
苦痛でしかありません。
そこで、よく見られるのが場所取りです。
場所取りを行うことで、
自分だけでなく、
友人の分も確保することが出来ます。
この方式は、問題点が多く、
集団で来られた場合に、
どうしようもなくなる点です。
20人で、ノリ打ちをするために
やってきた集団がいたとしても、
ルールに反していないため、
それを断る権利は、店にありません。
一般客からすれば、迷惑な話です。
他にも、割り込みの問題や、
夏場と冬場の体調管理など、
大変な部分も多いのが実情です。
並んだ順の店舗の場合、
コンパクトな折りたたみ椅子があると
かなり重宝します。
まとめ
旅打ちなどで、
初めて行くホールの場合は、
朝一の抽選方式を
事前に確認する事は必須です。
抽選方法は、
ホームページに書かれていることが多く、
事前に対応しやすいです。
有名な店舗でない場合は、
並びも少ないので、抽選を受けなくても、
自然と良い台に座れる事もあるでしょう。
まずはリサーチを行って、
あまり負担のない形で、
抽選を受けるのが一番です。
もし、早くから並ぶ場合でも、
事前に、トイレを済ませておくなど、
しっかり対策をしましょう。
割り込んだ、割り込まないで、
パチスロを打つ前から
大騒ぎになることは避けたいですね。