パチンコ、パチスロ、共に、
昔からある噂が、
遠隔操作(えんかくそうさ)です。
「店側が、お客さんを見て、
出す、出さないを、操作しているのでは?」
といった噂は、都伝説とも言えますが、
本当のところ、どうなのか?
詳しく、解説します。
動画でご覧になりたい方は、
下記もどうぞ。
遠隔操作ってどうやってやるの?
2007年、神奈川県横浜市にあった、
『ボナンザ』という店舗で
遠隔操作が行われ、
摘発された事件がありました。
この時の遠隔操作は、
パチンコ台の内部に、
特殊な部品を取り付け、
店側が、好きなタイミングで
当たりを出せるようにしていました。
店の事務所にあるコンピューターで、
特定の台を指定すると、
その台が、すぐに当たるという仕様。
これを、店の従業員(責任者など)が、
サクラや、常連客を相手にやっていたようです。
当時、全国ニュースで、
放送された映像が、下記です。
これを見ると、
パチンコ、パチスロ店での遠隔操作は、
日常的に行われているようにも思えます。
しかし、逆に言えば、
どの台を当てるのか、
どの台を当てないのか、を決める必要があり、
遠隔操作用のコンピューターばかり
見ているというのは、
明らかに、時間と、手間がかかるので、
暇な店じゃないと無理とも言えます。
ちなみに、摘発を受けたこの店舗は
このエリアの人気店ではなく、
お客さんは、そこまで居なかったようです。
たくさんのお客さんがいる店舗ほど、
そんな暇は無いとも言えます。
遠隔操作は、店側にメリットが無い
上述したように、
遠隔操作をしていた店舗があったのは、
事実ですが、
「今も、そのような店舗があるのか?」
「そのような店舗は多いのか?」
と言われれば、その可能性は、
限りなく低いと言えます。
その根拠ですが、
パチスロには設定があるので
(最近は設定付きパチンコもある)
当たりやすくする、
もしくは、当たりにくくすることが、
設定によって可能だからです。
パチンコも釘の調整で、
出にくくする事が可能です。
今日は、回収日にしようと考えれば、
低設定をたくさん使うとか
釘をしめるなどすれば良い。
逆に、今日は、出すぞと考えれば、
高設定をたくさん使うとか、
釘を甘くすれば良い。
また、遠隔操作をするための機材は、
かなりコストがかかるため、
得られるものは、ほんのわずかで、
ハイリスクローリターンなのです。
例えば、
信頼度の高い演出がありながら
外す事が続き1,000回転ハマったとします。
その時に、
「これはおかしい!遠隔操作だ!」
と思う人がいるのも事実です。
でも、冷静に考えてみると、
遠隔操作をする必要性なんてありません。
そのお客さんが、
「もう二度と来るか!」
となってしまえば、
お店は、そのお客さんからの
売り上げを失います。
もしかすると、そのお客さんが、
お金持ちで、大金を、
ずっと落とし続けていたかもしれません。
得られるメリットが少ないのに、
遠隔操作をする必要があるのか?
そう考えれば、遠隔操作は、
極悪な店舗での、超〜レアケースか、
単なる都市伝説だと思えるでしょう。
確率の収束は、体感できない
例えば、サイコロがあったとして、
すごろくで、遊ぶとします。
他の人が、4とか、5が、
バンバン出る中、
自分だけ、1や、2ばかり。
この時、あなたは何を感じるでしょうか?
「サイコロに細工がしてあるだろ!」
と怒るでしょうか?
普通は、
「今日は運がない・・・」
などと思うはずです。
確率には
『ゆらぎ』というものがあり、
たとえ6分の1の確率であっても、
特定の出目に偏る事があります。
しかし、試行回数を増やせば増やすほど、
確率通りに落ち着いていきます。
これを確率の収束と言い、
パチスロでも、
同じ事が言えるわけですが・・・。
確率の収束については、下記の記事もご覧ください
「なぜ、自分の時だけ、
設定1や2ばっかりなんだ!」
と怒る事と、
遠隔操作を疑う気持ちは同じと言えます。
試行回数数が、多ければ多いほど、
確率の収束を体感できるわけですが、
数学的な観点で言えば、
確率が300分の1程度の場合、
その10倍の3万回を試行しなければ、
確率の収束を体感できません。
パチスロに慣れた人が
終日実践しても、
総回転数は
1日で9,000回転〜1万回転が限界なので、
確率の収束を経験できな事が多い
という事なのです。
遠隔操作だと考えてしまうのは、
単に、確率のゆらぎに翻弄されているだけ
と、言えるでしょう。
人はなぜ遠隔操作があると思うのか?
何かにぶつけて解消したい」
一度はそういう心理に
なった事があるでしょう。
競馬、競輪なら、馬や、選手に、
怒りをぶつける事もできますが、
パチンコ、パチスロにおいては、
相手が機械なので、
調子が良いとか悪いとかありません。
でも、自分のせいにもしたくない、
店のせいで負けたと思いたいのです。
事実、負けている人ほど、
遠隔操作をされていると思い込んでおり、
逆に、大勝した場合は、
自分のヒキが良かったと
平気で言いますが、
その時点で、
論理が、矛盾しています。
手を尽くして負けたのなら
運が悪かったと思うしかありません。
遠隔操作という言葉は、
パチンコ、パチスロで勝てなくなる
悪魔の言葉です。
仮に遠隔操作をされていた場合の対処法
万が一、あなたが通う店で
遠隔操作をされていた場合
どうすれば良いのか?
その答えとしては、
その店舗には行かないというのが正解です。
近くに、その店舗しか無い
という事もあるかもしれませんが、
たいていのエリアでは、
他の店舗もあるでしょう。
遠隔操作の疑いがある店舗には行かない。
遠隔操作をされているかもしれない
と、思いながら、
その店に通い続ける理由は何でしょう?
本当は、
自分のせいだと自覚しているのに、
負けた理由を遠隔操作のせいにしているだけ
かもしれません。
そういう思考であるかぎり、
別の店舗に行っても、
同じように考えがちです。
もし、遠隔操作があるとしても、
摘発された店舗のように、
お客さんが、ほとんど居ないような
廃れた店舗でしょう。
お客さんが少なければ、
その少ないお客さんから
利益を得るしかないので、
そもそも、高設定台が無いはず。
いずれにしても、
遠隔操作が疑われるような店舗で、
打ち続ける理由は、
1つも無いはずです。
まとめ
遠隔操作を疑った経験がある人は、
激アツ演出で外した時や、
とんでもないハマりをくらった時に、
そう感じる事が多いようです。
どう考えても当たるだろう
という演出は存在しますが、
それが、全て当たってしまったら、
逆に、面白くありません。
プレミアの大当たりもあれば、
プレミアレベルのハズレもある。
要は、それを引いてしまい、
やり場のない怒りが、
遠隔操作を疑う気持ちにつながっている。
プレミアの大当たりも、
プレミアレベルのハズレも、
すべてひっくるめて、確率です。
どこかで、
プレミア演出の大当たりに遭遇しますが、
それも遠隔操作だと思うのでしょうか?
都合のいい時だけ、
遠隔操作と言うのはやめましょう。
パチスロの知識を得て、
腕を上げて、
少しでも勝率を上げる努力をすべきです。
遠隔操作だと、怒り散らしても、
負け癖がついた人としか思われません。
パチスロで勝ちたいなら、
遠隔操作を疑う気持ちを捨てましょう。